昼顔 7話→8話

先週も今週も見てはいたけど、忙しかったのでまとめて感想書こう。

 

不倫がすぐにばれるっていうのは、嘘がすぐばれちゃうのと同じことだと思ってて。

逆に、適度に事実とmixしてしまうとばれない。

と昔、妻帯者にレクチャーしたなあと思い出す。

女は多分にそれがうまい。

なのでばれにくいし、嘘がうまいんだと言われる所以なんだろうなとも思う。

もしくは、女は夢と現実を混ぜるのもうまい気がする。ただし、自然とできる。

だからアイドル、俳優が結婚すると人気が落ちちゃうんだろうな。

(アイドルの子と結婚するとか、そういう夢を普通に見ちゃいますから。)

ぜんぜん気持ちわからない女性もここにいますが。笑。

 

女性は嘘も上手ければ、嗅ぎ付けるのも上手い。

自分の事と同じだからだろうね。

この感覚は、嗅覚ともいえるし、私は肌で感じる。

これをきちんと表現するのは難しいけど、一度でも感じたことがある人はわかると思う。

こういうとき、自分が動物だなあって実感する。

 

でも男の人にあったら瀕死だと思う。出産云々で男性が無理って言うのと同じ。

そういう精神的耐性が男性にはないだろうし。

ただ、その分男性はパワーがあるので上手くできてるよね。

 

さてまず。

不倫先輩の、非常に多感なお年頃の長女。

あーこわい。もう女の勘が発揮されてる。生まれたときから女は女。

母が一番油断してはいけないところ。ただでさえ、子供は敏感。

誰彼かまわず浮気しちゃっていた、しっぺ返しはここに出て。おそらく、この長女のこの先の人生にも落ちない染みができた。同じ轍を踏むのか、踏まないよう進んで行くのか。心に影を抱えて生きていかなければならない道に入ってしまった。

もちろん、そういうのはすべての人にいろんなことでおきるし、影を落とすどころではなく闇に落ちてしまう心も人生もあるだろうと思うから、特別なことではないけれど。

でも、いずれにしても、そういうことを引き起こす行動だなあ。不倫って。

 

で、その不倫先輩は想像通り(真実の)愛に突っ走ったねえ。

そして、きっとすごく後悔する。受け入れた男も後悔する。

当たり前ですが、その過程に酔えないと、こういった展開にはなれない。

まあドラマなので、必要以上に感傷的でちょっとやりすぎに感じますが、これぐらいでないとドラマにならないのかなあ。ま、真実書いたってつまんないもんね。

味付けは濃い目に、ですな。

しかし、男の元妻が出てきたりとちょっと先が見えてきて、なんだかなー。

 

次は、サワのだんなの浮気未遂相手と高校教師の妻。

まず浮気未遂相手。

上手だなあ、ほんとに根性座った女だなあって感心。

もちろん好きではないタイプだけど(笑)狩人としての腕前がすごい。いる、こういうの。

大きく分けると、高校教師の妻はこっちだな。

相手を攻撃する箇所、間合い、計画、タイミングに的確で迷いがない。

過去に自分がやってきたことを踏まえて、旦那の浮気の証拠探しや行動に出る。

これ多分、彼女も相手にやられたんだろうなーって思った。

因果応報ですけどね、何事も。

ひっぱたいたサワの顔に、昔の自分の顔が重なってなきゃいいけど。

 

で、最後にサワ。

7話は、最後のシーンでハッとさせられた。

玄関で靴をそろえたときにサワが見せた笑顔で、ああ上戸彩は新境地に来たのね。

そう確信した。すっごく楽しみだった。

いつもかわいくて元気で穢れのない彼女の女優さんとしての幅が、ずるく汚れていく役を演じるんだと思ってたので楽しみに8話を見たんだけど、そうじゃなかった。。あー残念。

もっと狡くて往生際の悪い、哀しい役でもいいのになあ。日陰の役とかもいいと思うよ。

 

8話、図書館での逢引きシーンは自分たちの道ならぬ恋に酔いしれていた。痛みの感じない昆虫の話をする高校教師にどうしようも惹かれて指が振りほどけないサワ。顔を見るのがこんなにつらい事だなんて知らなかったと、会わないという結論を出したのに断ち切れないサワの恋心。端から見れば、この道ならぬ恋を泥沼にするしかない方向しか選んでいなかった。

でもサワの行動はそっちにしか向かっていない。

女なら、ゴリラのぬいぐるみのことでさえ、きちんとごまかせるはずなのに、サワは捨てるということしかできなかった。そして、もちろんそれは見つかってしまうというオチ。

これは、サワ旦那の心に深い影を落とす。はじめは小さいかもしれない。でもきっと、彼は必要以上に、忘れないし、許さない。何故なら、自分の体験をそこに見るから。

(不倫先輩の長女が歩む道はここなのかもしれないとふと、彼女の顔が浮かぶ。)

 

さあ、来週はどうなるのかなー!