DVDレンタル80円①

安すぎる。借りてきた二枚を観終わって思わず呟いてしまった。借りたのはこの二枚。(今更とか古いとかまあ置いといて)

告白

おと・な・り [DVD]

告白は、ドラマ「Nのために」を見ているのでようやく重い腰を上げた感じ。この映画が世間を巻き込んで話題になっていた時は、正直怖くて見れなかった。湊さんの作品って闇が大きすぎて、その闇に溺れてしまいそうだったから。そういう作品にはやはり触れることに躊躇してしまうので今回はいい機会だった。

見終わって、その感想を人と語った後にその闇への躊躇というものに対して腑に落ちた事があった。それは、誰もが持っているちょっとした感情の乱れが繋がって繋がってああいう事象が起きてしまう。だからこそ、その闇が怖いんだなっていうことだった。だって私にも家族にも電車で隣に座った人誰にでも起こり得る感情だから。闇がどこにでもあるっていう漠然とした怖れを彼女は描いている。だから映像化されやすいのかな。

ただ、見終わった後に闇があまり重く残らないことの不思議。それって、初めは謎だった事が解かれてゆき、原因が些細な事に分散されてしまうからこそ、見終わった後が意外とあっさりしてしまうということなんだろうか。べた塗りのような液体のような重さの闇で、それに溺れてしまうと思っていたのが、近づいたら細かい霧のような闇の集合だったから結局は濡れなかった、みたいな。夏のミストシャワーみたいな恐怖っていまいち怖くないもんね。

意外と、長くなってしまった。2本目は後で。